平成16年(2004年)9月中旬。南北に細長い朝日連峰の主峰であり、美しい端正な山容を誇る大朝日岳の記録です。
この朝日岳は、本来であれば西牧ご夫妻にとって記念すべき「百名山100座目」となる予定でした。しかし、直前の8月末に計画していた99座目の剣岳が強風雨のため無念の途中撤退となったため、結果的にこの朝日岳が「99座目」へと繰り下がるというドラマがありました。
前日の9月15日は、足慣らしと時間調整を兼ねて念願だった山寺(立石寺)を散策し、英気を養います。翌16日は快晴無風という絶好のコンディション!小朝日岳までの険しい登りで持参した水を飲み尽くすほど体力を消耗したものの、たどり着いた水場「銀玉水」の冷たい水は格別の旨さだったようです。森林限界を越えてからの展望も素晴らしく、月山、鳥海山、蔵王山、吾妻山、そして山頂からは飯豊山まで見渡せる大パノラマを満喫されました。
しかし山の天気は変わりやすく、翌日は一転して強風と濃霧(ガス)に見舞われます。クリーニングと防水加工を施したはずの雨具も役に立たないほどの厳しい状況下で、山の気候変動の恐ろしさを肌で感じながらの下山となりました。それでも、ツアー仲間が採ったツキヨダケが夜中に不気味に光った話や、赤石岳の際にも登場した「ツキホシホイホイホイ」「ショウチュウイッパイグイーッ」という小鳥の鳴き声の冗談がここでも飛び出し、過酷な状況下でも皆様の気持ちをしっかりと和ませてくれたようです。
17 朝日岳 (1870m) 山形
南北に細長い朝日連峰の中で、主峰の大朝日岳は端正な山容を誇り、ひときわ目立つ存在だ。冬の季節風をまともに受けて降雪が多く、白い姿は神々しい。金玉水などの水場が人気。五味沢(朝日平)から10時間。
登山適期:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(※7〜9が選択)
■ 山行データ
- 日時: 2004 H16年 9月 15日(水) 〜 9月 17日(金)
- メンバー: ツアー (くらぶ歩きんぐ) 14名 (男9・女5)、マイクロバス (インストラクタ 桜庭氏、リーダー 神林氏、サブリーダ 福島氏)
- コース:
9/16: 朝日鉱泉(ナチュラリストの家)(5:50) … 木枝峰(7:30) … 金山沢(7:50) … 鳥原小屋(8:30〜9:30) … 小朝日岳(11:30) … 銀玉水(12:45〜13:25) … 大朝日小屋(14:00) … 大朝日岳(14:20) … 大朝日小屋 (金玉水往復) 泊
9/17: 大朝日小屋(6:00) … 大朝日岳(6:20) … 平岩山(7:30) … 御影森山(9:30) … 上倉山(11:30) … 朝日鉱泉(13:00) ー (入浴)(14:20)
■ 山行日記
- 9/15 足ならしと時間調整を兼ねて山寺を散策した。かねて訪れたいと思っていたので念願がかなった。
- H16.8.31〜9.3の剣岳が99座目で今回の朝日岳が百座目になる予定だったが、剣岳が強風雨のため途中断念したので、結果的に(朝日が)99座目となった。
- 9/16晴無風の絶好のコンディションで森林限界を過ぎると、その展望は素晴らしいものだった。月山・鳥海山、蔵王山、吾妻山等が良く見えた。飯豊山は大朝日岳の頂上から見えた。(小屋に荷を置いて頂上を往復)
- 小朝日岳まではかなりの体力を要する山で、持参した水を飲みつくして、銀玉水に到着するまで水無しで頑張った。銀玉水は旨かった。
- 夜半から風が出て翌朝はこれに濃いガスが加わった。予定通り下山したが、山の気候の移り変りの恐ろしさを改めて感じた。クリーニング、防水した雨具もあまり役に立たない様だった。
- 話題になったこととして、ツキヨダケを沢山採って夜間中不気味に光ったとか、小鳥の鳴き声のツキホシホイホイ、ショウチュウイッパイグイーッは、ここでも気持をなごませた。
登頂 99 座目
(※欄外メモ1:H16/9 87,926)
(※欄外メモ2:アルバムNo 210, 211.)
