平成16年(2004年)7月下旬。翌日の聖岳へと続く連続山行の1日目、南アルプス南部に位置する光岳(てかりだけ)の記録です。
南アルプス特有のアプローチの長さは覚悟の上でしたが、今回はさらに過酷でした。道路不通による迂回路として案内された下栗からの道が、まるで「インカの山岳都市遺跡マチュピチュ」を下るような恐ろしい道だったのです。「行ったことはないが」というお茶目な自己ツッコミを入れつつも、「二度と通りたくない」「帰りもここを通るのかとズーッと頭の中にあった」と綴られており、相当に肝を冷やすドライブだったことが痛いほど伝わってきます。
過酷なアプローチを経て、登山口の易老渡(いろうど)から最初のピークである易老岳までは標高差1470mという凄まじい急登。それでも標準タイム内で登り切る健脚ぶりはさすがです。山頂は樹林帯とガスで展望はありませんでしたが、山名の由来となった「てかり岩」にもしっかり足を運んでいます。
宿泊した光小屋は新しく快適で、バイオトイレという最新設備にも驚かれています。60歳以上は15時までに到着すれば夕食が提供されるという小屋のルール(混雑時)をしっかり活用。さらにこの日は「土用の丑の日」ということで持参した「うなぎ弁当」を食べ、徹底してパン食にして軽量化した工夫なども記されており、厳しい山行の中にも豊かな食の楽しみと工夫が詰まった手記となっています。
86 光岳 (2591m) 静岡・長野
山名は「ひかり」ではなく、「てかり」と読む。その由来は、山頂南西側に光岩という白い岩峰があり、遠くからテカテカ光って見えたからという。最高所は樹林に囲まれて展望はない。便ガ島から8時間30分。
登山適期:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(※7〜9が選択)
■ 山行データ
- 日時: 2004 H16年 7月 22日(木) 〜 月 日 曇(頂上ガス、下界晴) (聖岳と同時)
- メンバー: 個人 (マイカー)
- コース:
7/21: 松川I/C ー 易老渡 ー 便ガ島(P)(車中泊)(19:00着) (走行455km)
7/22: 便ガ島(P)(5:25) … 易老渡(5:55) … 面平(7:30) … 岩場コル(9:30) … 易老岳(2354)(10:30) … 三吉平(11:45) … 静高平(12:00) … 光小屋(13:20) … 光岳(13:45〜14:10) … てかり岩 … 光岳 … 光小屋(泊)(14:20)
■ 山行日記
- 南アルプスの山々はそのアプローチの長いので有名だが、特に今回の光岳、聖岳の易老渡側からの入山には苦労した。南信濃村上島からの道路が不通になり、上村の中学校側からの迂回路となり、下栗から赤石林道に出る間の、まるで「インカの山岳都市遺跡マチュピチュ」を下るような道路には胆を冷やした。(行ったことはないが)二度と通りたくない道であるが、帰りも通らなければならないかと思うと山行中ズーッと頭の中にあった。
- 易老渡から最初のピーク易老岳まで標高差1470mを一気に登るのだが、これは相当にきつい。それでも標準タイム内で登ることが出来た。
- 光岳の頂上は樹林の中であり展望はない。もっとも2000m付近からはガスの中に入ったので樹間からは何も見えなかった。光岳の名の由来となった「てかり岩」に登って見た。晴れていれば足がすくむ高さにあるはずであるが……。
- 光小屋は築後新しく、さっぱりした気持の良い小屋だった。バイオトイレもユニークだった。50%の混み具合。、60才以上の人は15:00迄に小屋に入りれば夕食が作ってもらえるのでこれに間に合わせた。
- 「土用のうしの日」ということでうなぎ弁当を持参、豪華な食事となった。
今回、昼食を徹底してパン食にした。軽量である、味宜も良く、正解だった。又、レトルトのおかゆも美味だったが、缶詰でも重量が気になった。
登頂 93 座目
(※欄外メモ1:(聖岳を含む))
(※欄外メモ2:アルバムNo 188. 199.)
