平成16年(2004年)7月下旬。前日の光岳から続く連続山行の2日目、南アルプスで一番南に位置する3000m峰・聖岳(ひじりだけ)の記録です。西牧ご夫妻にとって94座目の百名山となります。
聖平小屋までの稜線歩きは、本来であれば南アルプスきっての大展望が広がるルートですが、残念ながら初日は濃いガスに包まれました。それでも時折ガスが晴れる合間に、奇岩「竹内門」や国の天然記念物である「亀甲状土」、上河内岳付近の二重山稜、そして南岳のお花畑など、このルートならではの貴重な自然の造形美をしっかりと楽しまれています。
翌日は見事な晴天!8時を過ぎるとガスが湧いてくるという山のセオリーに従い早朝から快調に登り、当初予定していなかった奥聖岳へも足を伸ばすという絶好調ぶりです。「昨日、一昨日の分もまとめて展望出来たような気持になった」という言葉通り、赤石岳や悪沢岳を間近に望む素晴らしいパノラマを満喫されました。
しかし、下山には大きな試練が待っていました。薊畑分岐から便ガ島(たよりがしま)までの標高差1500mを一気に下るルートで、お義父様は左ふくらはぎに異変を感じ、前年の空木岳(第82座)以来という「ひざが笑う」状態に。それでも無事に下山し、来る時に肝を冷やした「下栗部落」の迂回路で幸いにも対向車に出くわさなかったことにホッと胸を撫で下ろす様子が、なんともリアルで微笑ましいです。横浜の郷地夫妻との温泉での交流や、SAでこまめに休憩しながらゆっくりと帰宅したという、充実感と安堵感に満ちた遠征録です。
85 聖岳 (3013m) 静岡・長野
南アルプスの中では一番南に位置する3000m峰。山名由来は、ヘズリの多い聖沢の源頭にある山という説が有力。東方から見る山の形は特徴のある屋根形をしている。奥聖岳に三角点がある。便ガ島から8時間30分。
(※欄外メモ:3013 – 920 = 2093)
登山適期:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(※7〜9が選択)
■ 山行データ
- 日時: 2004 H16年 7月 23日(金) 〜 7月 24日(土) (7/23 ガス, 7/24 晴) (光岳と同時)
- メンバー: 個人 (マイカー)
- コース:
7/23: 光小屋(5:15) … 易老岳(7:05) … 希望峰(8:45) … 茶臼岳(9:40) … 奇岩竹内門(11:10) … 上河内岳(11:55〜12:15) … 南岳(12:50) … 聖平小屋(泊)(14:00)
7/24: 聖平小屋(4:50) … 薊畑分岐(5:05) … 小聖岳(6:00) … 前聖岳(山頂)(7:00) … 奥聖岳(7:15〜7:40) … 前聖岳 … 小聖岳(8:25) … 分岐(9:00〜9:10) … 苔の泉(10:20〜10:35) … 西沢渡(12:00) … 便ガ島(12:20) == 松川町(清流苑)入浴(15:00〜17:00) == 日立(7/25 3:00)
■ 山行日記
- 晴れていれば南アルプスきっての展望のある尾根歩きとなるはずだったが、残念ながらガスで来た道も行く手も又両側の深い谷も見えなかった。それでも時おり垣間見た(現れる)竹内門の奇岩、亀甲状土(国の天然記念物)、上河内岳付近の二重山稜、南岳のお花畑等を楽しむことが出来た。
- 聖平小屋も建直して新しく気持の良いもので、70%位の混み具合とのこと(土、日は満員となるという)。
- 7/24は晴天となった。それでも8時を過ぎるとガスが昇って来るという。快調に登って、当初予定していなかった奥聖岳へも往復した。昨日、一昨日の分もまとめて展望出来たような気持になった。朝・夕焼けの赤石岳、悪沢岳を真近かに見た。
- 薊畑分岐から便ガ島までの下りも標高差1500mで、これを一気に下る。小生は左ふくらはぎに異常を感じ、ひざが笑う状態になった。昨年の空木岳以来である。
- 来る時苦戦した下栗部落の通過は幸い対向車に逢わず、ホッとした。
- 横浜の郷地夫妻といっしょになり、松川の清流苑で汗を流した。
- 帰路は、SAにまめに入っては休憩するなどして、それこそゆっくり帰宅した。
登頂 94 座目
(※欄外メモ1:H16/7 73,919 (光岳を含む))
(※欄外メモ2:アルバムNo 199, 200, 201.)
