【第38章】苗場山:雨と汗冷えの失態と、深田久弥が讃えた天空の湿原

平成12年(2000年)7月下旬。ご近所の高木夫妻とともに日立電鉄観光のツアーに参加して向かった、新潟県と長野県にまたがる苗場山の記録です。

初日は最初から小雨とガスに見舞われ、雨具の中は汗ビッショリ。山頂付近で気温が下がった際の着替えで、なんと同行の高木氏から下着を借りるという「失態」を演じてしまったと赤裸々に綴られており、雨の登山のリアルな苦労とお義父様の飾らないお人柄が伝わってきます。

しかし翌日は見事な晴天に恵まれ、北から南まで名だたる百名山を見渡す大パノラマを満喫。深田久弥が「尾瀬ヶ原をそっくり天井に持ち上げたような」と表現した見事な天空の湿原と、咲き乱れる高山植物の美しさに心洗われる、ドラマチックな山行録となっています。

32 苗場山 (2145m) 新潟・長野
上信越高原国立公園の北部にある。山頂部は4キロ四方もの広大な高層湿原が広がり、特異な景観を展開している。山上の楽園ムードに人気。登山コースはいくつかある。祓川まで車利用、そこから4時間10分。
登山適期:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(※7〜10が選択)

■ 山行データ

  • 日時: 2000 H12年 7月 28日(金) 〜 7月 29日(土) (7/28 雨・ガス、7/29 晴)
  • メンバー: ツアー (日立電鉄観光) 28名 (高木夫妻同行) (インストラクタ 梅原氏、添乗員 山崎氏)
  • コース:
    7/28 湯沢I/C 10:40 ー 町営駐車場 11:00 … 下ノ芝 13:00 … 神楽峰 13:50 … 頂上(遊仙閣)泊 16:30
    7/29 遊仙閣 6:00 … 和山分岐 6:30 … 小赤沢二合目 8:30 ー 湯沢温泉(昼食・入浴) 13:40〜15:25 ー 日立 21:00

■ 山行日記

  • 初日の登りは最初から小雨・ガス。気温が高く、雨具の中は汗ビッショリで、頂上付近で気温が下ったとき大変な思いをして着替えた。途中で下着を高木氏に借りるような失態をしてしまった。
  • 遊仙閣には、ぬれた物を干すところも無く大いに困った。
  • クルマユリ、タカネナデシコ、ウスユキソウ、ミヤマシャジン、シモツケソウ、ニッコウキスゲ等の花が咲き乱れていた。
  • 7/29は晴れた。早朝(5:50)の山頂付近からの展望は、北方面の燧岳、至仏山、武尊山、谷川岳、皇海山、東方面の赤城山、南方面の浅間山と大パノラマが広がっていた。
  • 深田久弥が「ゆるく傾いた長い稜線を持った山である」「尾瀬ヶ原をそっくり天井に持ち上げたような…」と表現したのはピッタリとしていて、池塘の点在した天空の湿原が広がっていた。
  • 下山の途中、車酔いした婦人が眼を痛める事故が起きた。麓の病院探しに苦労したようだ。土曜日で休診が多くご主人も大分心配されているようだった。

登頂 38 座目
(※欄外メモ:72232 / アルバムNo 85)

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