平成15年(2003年)9月上旬。国内第3位の標高を誇り、「アルピニズムの殿堂」と称される奥穂高岳の記録です。西牧夫妻にとって記念すべき登頂80座目となります。
今回のハイライトは、何といっても涸沢カールでのひとときです。リーダーが語っていた通りの見事なアルペンムードの中、涸沢小屋で穂高岳と雪渓をバックに生ビールを飲むという夢が現実になった喜びが綴られています。
翌日のアタックでは、難所であるザイテングラートの登りからガスに包まれました。しかし、「何も見えないということは高度感もなく恐怖感もなかった」と、視界不良を逆手にとって落ち着いて登り下りできたという、ベテランならではの肝の据わった感想が印象的です。
最終日は荒天のため、予定していたパノラマコースでの下山を中止。明神池から梓川沿いの林道を歩くルートへ変更となりましたが、その際、ツアーで初めて「トップ」を歩かせていただいたという、誇らしげなエピソードで締めくくられています。
55 穂高岳 (3190m) 長野・岐阜
最高峰の奥穂高岳のほか、北穂、西穂、前穂などから成る。標高は国内第3位。急斜面の岩壁はアルピニズムの殿堂として登山者を魅了。最高所には2mを超すケルンが立つ。上高地から前穂をへて7時間30分。
(※欄外メモ:3190 – 1500 = 1690)
登山適期:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(※7〜9が選択)
■ 山行データ
- 日時: 2003 H15年 9月 1日(月) 〜 9月 3日(水) 晴(頂上はガス)
- メンバー: ツアー (くらぶ歩きんぐ) (リーダー 桜庭氏、ドライバー 潮田氏)
- コース:
9/1: 上高地(10:00) … 明神池(11:00) … 徳沢(12:30) … 横尾 … 涸沢小屋(泊)(15:00)
9/2: 涸沢小屋(7:00) … ザイテングラート … 穂高山荘(10:00) … 山頂(往路を戻る)(12:00) … 涸沢小屋(泊)(15:00)
9/3: 涸沢小屋(7:00) … 上高地(14:30) ー 沢渡(入浴) == 日立(23:00)
■ 山行日記
- リーダーがかねて話していたアルペンムードが、涸沢に入るとがぜん高まった。涸沢カールのど真中の涸沢小屋で穂高岳と雪渓をバックに生ビールを飲む夢が現実となった。
- 我が国、第3位(標高)の山である。我が国アルピニズム発祥の地ともいう。
- ザイテングラートの登りあたりからガスの中に入り、見通しは無くなった。しかし何も見えないということは、高度感もなく、恐怖感などのさわぎもなく登り下りが出来たのも事実である。
- 頂上は強風の吹くガスの中で展望はまったく無く、記念撮影をして早々に下山した。穂高山荘で休憩して暖をとる。さすがに北アルプス中心の小屋だけあって、きれいなものだった。
- 下山時、カールの中程から東方の大天井岳や、常念岳等が良く見えたが、振り返って奥穂高岳は、この3日間姿を見せなかった。
登頂 80 座目
- 予定の下山コース(パノラマ)は荒天のため中止して明神池から梓川沿の林道に入り、河童橋まで静かな歩きを楽しんだ。この時トップを歩かせていただいた(初めてである)
(※欄外メモ1:H15/8 104,298)
(※欄外メモ2:アルバムNo. 163. 164. 165)
