平成14年(2002年)7月下旬。日本百名山の中でも最難関の一つとされる、日高山脈の最高峰・幌尻岳(ぽろしりだけ)の記録です。
今回の最大の難関は、何といっても「15回もの沢渡渉」です。そのために地下足袋やワラジ、そして初めての寝袋・食事持参の山行ということで、水戸のサントピアまでワラジを買いに走り、45Lのザックやシュラフを新調したという、ワクワクするような準備のエピソードが記されています。「これで山行用具は大分揃ったことになる」という一文からは、登山家としてさらに一回り大きく成長された充実感が伝わってきます。
実際の沢渡渉では水量が少なくホッとしたものの、同行者が転倒して岩で額を割るというヒヤリとするハプニングも。それでも大事には至らず、無事に避難小屋へ。管理人もいない小屋で、レトルト食品を使ってリーダー達と共同で食事を作るなど、ワイルドな自炊生活も北海道の山ならではの醍醐味です。
山頂からは戸蔦別岳などの日高山脈の絶景や、お花畑、北カールを見渡し、さらには「ヒグマの排泄物」に出くわすなど、北海道の大自然の奥深さと緊張感を存分に味わった、まさに大冒険と呼ぶにふさわしい素晴らしい手記となっています。
8 幌尻岳 (2052m) 北海道
日高山脈の最高峰。大雪山系以外では唯一2000mを超す。3つのカールがあり、その内の七ツ沼カールと北カールの高山植物は豊富だ。付近はヒグマの生息でも知られ、登山者を緊張させる。車止めから6時間50分。
(※欄外メモ:2052 – 500 = 1552)
登山適期:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(※7〜8が選択)
■ 山行データ
- 日時: 2002 H14年 7月 26日(金) 〜 7月 28日(日) 晴
- メンバー: ツアー (茨城旅行センタ) (リーダー 江幡氏、サブリーダー 緑川氏) (受付 天海氏)
- コース:
7/26: 千歳空港(2:55) ー 林道ゲート … 取水ダム(11:30) (谷登り) … 幌尻山荘(泊)(13:10)
7/27: 幌尻山荘 … 命の泉 … お花畑 … 山頂 … (往復) … 幌尻山荘(泊)
7/28: 幌尻山荘(5:00) … 奥幌尻橋 ー びらとり温泉(12:00〜13:30) ー 札幌観光 ー 千歳空港 == 日立(7/29 3:00)
■ 山行日記
- 沢渡渉が15回もあるという。このために地下足袋・ワラジを装着するという。寝袋・食事も持参という山行は初めてであり、これの準備が大変だった。ワラジは水戸のサントピアまで買いに行った。45Lのザックとシュラフも購入した。これで山行用具は大分揃ったことになる。
- 沢の渡渉は、幸い水量が少なく問題なかったが、ひとりの婦人が転倒して岩で額を割るケガがあった。帰路、苫小牧の病院に寄ったが大事には至らず安心した。
- 小屋は避難小屋であり管理人もいない。先着順で寝所を確保し食事は共同で主にリーダ達が中心で作った。(レトルト食品)。
- 頂上は晴れていた。展望もすばらしく戸蔦別岳、北戸蔦別岳など日高山脈の名だたる峰々が見渡せた。お花畑もきれいで北カールもすばらしく見えた。ヒグマの排泄物に出くわした。とにかく北海道の山らしく奥深い。
登頂 71 座目
(※欄外メモ1:H14/6 258,844)
(※欄外メモ2:アルバムNo 142, 143.)
