【第69章】鷲羽岳:雨とガスの裏銀座縦走!視界ゼロで「やせ尾根」を見ずに済んだポジティブ山行

平成14年(2002年)7月中旬。槍ヶ岳から続く裏銀座縦走の2日目と3日目、鷲羽岳(わしばだけ)の記録です。

前日の槍ヶ岳から一転、この日は雨天と濃いガスに包まれる過酷な一日となりました。双六小屋を出発し三俣蓮華岳を越えるも視界はまったくなく、本来であれば目の前にそびえるはずの鷲羽岳も厚い雲の中。この荒天を受け、リーダーは宿泊予定だった野口五郎小屋への強行を避け、三俣山荘での宿泊への変更を決断します。山の厳しさと、リーダーの的確な安全判断が光る場面です。

翌日も濃いガスは晴れず、鷲羽岳の山頂でも展望は得られませんでした。しかし、水晶小屋に荷物を預けて向かった水晶岳への道中では、「ガスで視界はなく地図や案内書にある『やせ尾根』とか『切り落ちている』などを見ないですんだ」と、恐怖心を抱かずに済んだことを前向きに(?)捉えるユーモアあふれる一文が残されています。

また、前回の槍ヶ岳で切れてしまったカメラのバッテリー(CR2)が三俣山荘に売っており無事に補充できたものの、「使い捨てカメラが未だ使い残っているのでこれで続けることにした」というエピソードも。厳しい環境の中でも冷静さと自分らしさを失わない、充実した縦走の記録です。

53 鷲羽岳 (2924m) 富山・長野
いわゆる裏銀座コース上にある。西斜面の雲ノ平側に黒部川の源流をもつ。南側中腹に火口湖の鷲羽池が水をたたえ、その奥に槍ガ岳が控えて目をひく景観を展開する。奥深い位置にあり、新穂高から11時間20分。
登山適期:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫(※7〜9が選択)

■ 山行データ

  • 日時: 2002 H14年 7月 19日(金) 〜 7月 20日(土) (雨・ガス) (槍ヶ岳と同時)裏銀座縦走
  • メンバー: ツアー (くらぶ歩きんぐ) 6人 (リーダー 桜庭氏)
  • コース:
    7/19: 双六小屋(7:40) … 三俣蓮華岳(10:50) … 三俣山荘(泊)(11:00)
    7/20: 三俣山荘(5:30) … 鷲羽岳(6:45) … ワリモ岳(7:10) … 水晶小屋 …

■ 山行日記

  • 天候を見ながら7:40に双六小屋を出発したが、雨天でまったく視界なく、三俣蓮華岳の頂上からも何も見えずであった。三俣山荘への下りから足元の山荘は見えたが、向いの鷲羽岳はガスの中でそれも荒天の様子。リーダーは本日は三俣小屋泊りに変更した。(野口五郎小屋の予定だった。)
  • 7/20 三俣山荘を5:30に出発したが、濃いガスの中で、鷲羽岳の山頂でも、何も見えなかった。ワリモ岳もガスの中で通過して水晶小屋に着いた。
  • ここに荷を預けて、水晶岳を往復することにした。ガスで視界はなく地図や案内書にある「やせ尾根」とか「切り落ちている」などを見ないですんだ。
  • 三俣山荘にバッテリ(CR2)が売っていたので補充したが、使い捨てカメラが未だ使い残っているのでこれで続けることにした。

登頂 69 座目
(※欄外メモ1:(薬師岳含む) / アルバムNo 139, 140)

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